株式会社スタンダード ワークス代表取締役社長 山本士朗
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株式会社ビーズインターナショナル 代表取締役社長 皆川伸一郎
代官山社長MTG(ミーティング)。コンセプトは、代官山で起業されている社長の皆さんと、代官山の「昔・今・これから」を、真面目に語って頂きます。ここから新しいビジネスが生まれるのかもしれません。とにかく、代官山を盛り上げていこう!というこのプロジェクトの第二弾!!今回のゲストは、今年で15周年目を迎えた"XLARGE"、そして"X-girl"や"MILKFED."などの人気ブランドを手掛ける株式会社ビーズインターナショナル 代表取締役社長、皆川伸一郎氏をお迎えしました。ビーズ インターナショナルは、代官山に"xg"やアディダスを取り扱う"styles"、"MILKFED."を取り扱う"HEAVEN 27"などのお店を出店されています。今回も、ライブスペースUNITのオーナー 株式会社スタンダード ワークス代表取締役社長の山本士朗氏とお二人で、これからの代官山ついて色々とお話をして頂きました。
山本(以下Y):元々、ご実家が婦人服の用品店なんですよね?作文に「僕は世界一の洋服屋になる」って書かれていたとか。
皆川(以下M):そうです。叔父が呉服屋をやっていたから、そういう星の元に生まれたつもりだったんですけど。。。「継がなくていい」って言われたんですよ(笑)。
Y:そこが大きい機転ですよね。
M:だけど、考えてみると呉服なんて着た事もないし、「明日から呉服屋やります」って言っても、すぐ出来るものでもないんですよ。どこかで修行してって、、、
Y:相当な知識が必要ですよね。
M:そうなんです。婦人服の方も問屋回りを母親と回っていたんですけれど、仕入れのやり方に驚きましたね。頭の中に顧客データが入っていて、「あのお客さんにコレ」とかシュミレーションをしながらバイイングをしているんですよ。大変な仕事ですよね。叔父に「好きな事をやれ」と言ってもらえたので、日本とアメリカを行き来出来る仕事と思って始めた事が、今の仕事の始まりですね。
Y:最初は、カナダのバンクーバーに行かれたんですよね?
M:まずはバンクーバーで販売の仕事を見つけたんです。販売経験があったから、即戦力としてダウンタウンのお店で働けたんです。それが88年くらい。冬には、スキーリゾートの店舗に移ったんです。その時は、朝8時から夜11時まで良く働いていましたね。そんな半年間でした。当時は、カウチン・セーターがバンバン売れていて。。。
Y:一時期、日本でも流行りましたよね。
M:それが、僕の独立のキッカケだったんですよ。日本に帰ってから商社で働き始めたんですけれど、営業先でカウチン・セーターの取り扱いをよく聞かれたんですよ。会社にはルートが無いんですが、僕にはあったんですよね。チャンスだからやりたかったんですが、会社側がNGだったのと、個人でやるにも資金が無かったので一度は諦めたんです。だけど、カナダの元仕事先の社長が「卸のお金は後でいい」って言ってくれたんですよ。だから、会社を辞めて個人でやる事にしたんです。送られて来たカウチン・セーターを担いで、渋谷、原宿を中心に回ったんですけれど、ラッキーな事に、当時アメカジ・ブームだったんですよ。だから、大きいリュックにパンパンに詰めて回っても、帰りには空っぽでしたね。その後、ラルフローレンやバナナリパブリックなどのブランドをアメリカのアウトレットで買い付けて、売る仕事を始めたんです。でも、買い付けにかなりの体力が必要だったので、卸じゃないと長く持たないと思いましたね(笑)。それで、ラスベガスの"MAGIC"という展示会に行った時に、"CROSS COLOURS"という
ブランドを見つけて代理店をやることになったんです。資金が無かったんですが、それも向こうの社長が「お金は後でいい」って(笑)。
Y:本当に『運』に恵まれていますよね。
M:僕が今あるのは、如何にたまたま『運』が良かったかっていう事なんですよね(笑)。代理店にはなったんですが、その後アメリカの会社が厳しくなったから止めたんですよ。それで、その仕事の区切りの打ち上げで、社員とアルバイトでアメリカ旅行に行ったんです。その時のアルバイトの一人が、わがままな奴で「どこどこに行きたい!」とか大騒ぎするんですよ。L.A.に着いた時にも、自分の好きなミュージシャンのお店に行くっていうんで、一緒に付いて行ったんです。そこが"XLARGE"だったんですよ。せっかくだから卸でTシャツを買って取引先に卸したら、非常に反応が良かったんですよ。それで代理店契約をして、原宿にお店をオープンさせたんです。連れて行ってくれたのは、今"montage"というブランドのデザイナーの豊田ってやつなんですけれど、彼を旅行に連れて行かなかったら"XLARGE"と出会えなかった訳ですよ。その後、"XLARGE"社からキム・ゴードンの"X-girl"やソフィア・コッポラの"MILKFED."の話が来て、今の会社がある感じですね。でも、ココまで『運』だけで来たって感じですよ。
Y:運を呼び込む為の何らかの努力はあったという事ですよね。最初に、代官山にお店を出したのは?
M:"MILKFED."というブランドのショップが、代官山の最初のお店ですね。
Y:最近、代官山の街が元気が無いような気がしますよね。
M:一時期、盛り上がったんですけれども、大人しくなっちゃっいましたよね。
Y:"B-TOWN"のお店は、いかがですか?
M:アレが出来た時期が、一番盛り上がっていたんじゃないでしょうか? 核となるハズだった代官山アドレスが機能していないのと、道路や線路で分断されている事がこの街の弱点ですよね。あと代官山は、東急東横線も日比谷線も浅い地下を走っているから、強度の問題で高いビルを建てられないし、地下も深く出来ない土地なんですよね。抜け道も多いから交通量があって、安心して歩けないですよね。旧山手通りも街を断絶してますよね。以前、地元の方と「行政と話して"B-TOWN"前の通りを一方通行にすれば、歩道が確保出来る」って話をした事があるんです。そうすると、歩けるじゃないですか。
Y:あそこは危ないですよね。歩道が無くて車の通りが多いし。
M:極論ですけど、あの一体を商業的施設にして道路を一通にして歩道を作れば、旧山手通りとで回遊性が生まれますよね。かなり変わりますよね。あと、駅前の住宅スペースを商業施設にしたら、また変わるでしょうね。
Y:確かに!かなり人の流れが変わりますよやっと恵比寿から中目黒まで繋がり始めているのに勿体ないですよね。
M:やはり代官山アドレスが弱いんですよね。もっと駅と繋がっていれば良かったんでしょうけれどね。建物も3つに別れているから、うまく回遊出来ないですもんね。
Y:これからの代官山は、どうすれば面白くなると思いますか?
M:行政も絡めた形で安心して歩ける環境を作らないと、良くなって行かないんじゃないでしょうか。あと、東横線の高架線が無くなった後の開発方針は気になりますよね。中低層の建物の1F部分にオシャレな匂いのするお店を並べて、代官山まで繋げてくれれば面白い方向に向かうのではないでしょうか。
Y:そういう大きな流れの中で、代官山も少しづつ変わっていって欲しいですよね。
第二回目を迎えた今回の代官山社長MTG。株式会社ビーズインターナショナル社長の皆川氏から代官山を盛り上げて行く為には、『安心して歩ける街作り』という意見が出ましたが、皆様はどのようにお考えでしょうか?
代官山でお店の経営、起業されている皆様へ。
フリペーパーUNITが提案する「代官山を盛り上げていく代官山コミュニティ企画」。
この企画に賛同される方、またご意見・ご希望などお気軽に下記連絡先までご連絡くださ
い。このコミュニティの方向性などの詳細は、まだ固まっていませんが、
もっとこの街を面白くできるかもしれません。
ご連絡お待ちしております。
(UNIT編集部)
メール:info@unit-tokyo.com
電話:03-5459-8630
FAX:03-3464-1013
[X LARGE情報]
"XLARGE" 15th アニバーサリー・イベント『Gorillas Are Forever』が、
9/8(金)にUNITでの開催が決定!
XLARGE The 15th Year Anniversary
"Gorillas are Forever"
1991年11月。LAのヴァーモント・アヴェニューに一軒の店がオープンした。その名は
『X-LARGE STORE』。当時のオープニング・パーティのフライヤーを見ると、
ビースティ・ボーイズのマイクDが仲間と車でクルージングしている写真が載っている。
マイクDは初期XLARGEのキーパーソンであり、XLARGEはその始まりからしてLAのスト
リート・カルチャーをリードしていた。珍しいセレクトもの&オリジナルで商品構成して
いた小さな店だったのが、またたく間に日本、そして世界中で愛されるブランドにまで
成長した。あれから15年……。XLARGEの15周年記念パーティをunit, saloon, uniceの
3フロアで開催します。
【DATE】 2006 / 9 / 8 (FRI)
【TIME】 OPEN/START 24:00
【CHARGE】 Adv2,500yen / Door3,500yen / with flyer3,000yen (全てw/1d)
【LINE-UP】
LINE-UP:
DJ:
HAUL & MASON (from LA)
田中知之 (Fantastic Plastic Machine)
Video Mix Live:
ECLECTIC METHOD (from UK)
and more...
http://www.bs-intl.jp
http://www.xlarge.jp