ヤマタカアイ、ヤマツカアイ、EYE・・・数々の名義のなかでも、最もレア度の高い"DJ光光光(ピカピカピカ)"としての登場となった", (カンマ)Night vol.9"。展開が早く濃密な1HOURセットで、フロアを大興奮の渦に巻き込んだ!!今回は、DJ 光光光としての音楽性やこれからの活動などについてインタビューを試みた。
ひ。:今日は、どうでしたか?
DJ 光光光(以下P):
毎回、自分(EYヨ)のDJと変わりないってゆーかね。とにかく、ピカピカするように今後も努力します(笑)。もっと、ピカりたい!
ひ。:トランスもかけてましたね!?
P:トランスを33回転で使ったりするんだけど、それが良いんですよ。UNITで、カンマナイトをやる機会が、もっとあればいいんだけどね。
ひ。:2006の音楽シーンは、かつての90年代後半のようにエッジが立って来ていると思うのですが、いかがでしょう?
P:ここ一年で、自分の中でもガラっと何かが変わったと言うか、、、激しいのが一時期ダメだったんです。でも、改めて聞き直しているんだよね。売らなくて良かった(笑)。
ひ。:今日あらためて、EYヨさんのルーツは"ザ・ヒット・パレード(※)"なんだなーって実感しました。(笑)
P:えっ!そうかな。でも、あれのマスター・テープが、家にあるはずなんだよね。最近、15歳の時に作ったカセット・テープがたまたま出て来て聞いてみたんだけど、すっごく変なんだよ(笑)。でも、この時に使ったこれはアレだとか、何を入れたか克明に覚えているんだよね。俺、15歳の時とやっている事が大して変わっていないんですよ。進歩してないなって。
ひ。:どんな感じなんですか?
P:お祈りっぽい感じとトライバルな民族音楽っぽいテイストが垣間みれて、空き缶とか1ドラムでドンドン、シャーマンがやるような感じの単純な音楽なんです。でもそれが、良かったんですよね(笑)。
ひ。:北極点に行かれると聞いたのですが?
P:北極点じゃないですよ(笑)。北極圏です。ロシアにね。単に旅行なんですけれどね。
ひ。:いつごろ行かれるんですか?
P:4月くらい。UNITでアースデーのパーティでDJが4/22にあるんで、それまでにはちゃんと帰って来ます(笑)。ロシアって、泊まる先とか旅行の予定計画書を出さないといけなくて、自由旅行が出来ないから大変ですよ。ロシア語も全然分からないしなぁ。でも、楽しみですよ。
ひ。:ロシアは、未知の領域ですね。
P:僕が行くのはヤクーツクって所で、そこはサハ共和国ってことろに所属するんだけど、口琴が国の楽器ってくらい盛んなんですよ。ラジオの時報が口琴らしいっすよ、ビヨ〜ンって(笑)。
ラジオの時報ですよ!!口琴の事を"ホムス"って言うんだけど、"ホムス"という言葉は楽器という意味で、"○○○ホムス"とか"ホムス○○○"で○○○楽器という意味なんだよね。でも、口琴だけは"ホムス"だけで呼ばれるくらい、楽器と言えばコレじゃんってくらい全ての楽器的なものの根幹を成しているんです。あとは、ホムス・セラピーとかもあって、病気が治ったりとか。。。日本人とは、口琴の音を知覚する部分が違うらしいんです。倍音で使い分けて機能していて、ビョンビョンやっているんだけれど彼らの頭の中には歌詞や歌が浮かぶらしいです。鉄に歌わせているというか、口の形が話す動きをしてたりしてね。口琴職人もいて、自分用の口琴を作る人も多いみたいですよ。何日か共に生活して、顎の形、食べ方、話し方とか性格を見て、"おまえにはこれだ"っていうものを誂えられるオーダーもあるみたい。そんな自分用のを作ってみたいよね。ヤクーツクは、"国際口琴センター"というのがあって、言わば"口琴のメッカ"なんですよ。そこのヤクート民族にとって口琴は、ビジュアライズ的に感じられるものらしいんです。その感性ってすごいですよ。楽器以前の基本なんでしょうね。口琴の形も丸くて、美しいんですよね。
ひ。:生活に密着しているんですね。
P:そういう事って紹介されていないけれどね。ヤクート民族の人たちって、生まれた時から口琴に馴れ親しんでいるから、そういう人の口琴の音ってやっぱり凄いんですよ。ビデオで見たけど、聴いていると、発狂しそうな感じになんだよ(笑)。
ひ。:今回の旅行は、口琴が理由ですか?
P:それも一つの理由。あとは、凄く寒い所に行ってみたいと思って。冬は、マイナス60℃らしいんです。でも夏は、30℃とか40℃になったりするんだって。その寒暖差が尋常じゃないというか。。。向こうの人って、マイナス50℃過ぎないと寒いって言わないらしいんですよ(笑)。だから、何かが大幅に俺らと違うと思うんですよね。冬になったら、細胞が冬のモードになって、ある程度耐えられるようになるとか(笑)。もう寒いとかじゃ無くて、もう痛いでしょ(笑)。でも、写真を見たら、みんな薄着なんですよ。普通にジャケットですよ!!多分、ウォッカのせいだと思うんだけど、、、何かといえばウォッカみたいだからね。ウォッカを持っていれば、困った時にもなんとかなるみたい。お金の代わりにもなるみたいだし、もう通貨ですよね。あっ!光光光と全然関係ない話になっちゃったね(笑)。でも、国際口琴センターにも行ってみたいし、レナ川って大きな川があって北極海に流れ込んでいるんだけれど。ヤクーツクから川下りで1週間くらいで北極海に出るらしいんですよ。
ひ。:北極海って人生の中で、行くか行かないか、、、
P:いや、行かないでしょ(笑)。普通、寒い所に行きたくないでしょ。マイナス50℃なんて体験した事も無いし。って、口琴とロシアの話で終わっちゃったね(笑)。
※ザ・ヒット・パレード:EYEが、79〜80年に作った(リリースした?)一人コンピ。
DJ 光光光。。。
ピカピカピカモードでありつつも、やはりEY∃さんはEY∃
さんだった。。。
(写真は、pap@rapperのE-DA氏、遊びに来ていた"GURU GURU"のマニ・ノイマイヤー氏
と3人で、、、<インタビューとは関係ありません>)