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Pole & Jan Jelinek インタビュー
1/28に行われた"~SCAPE JAPAN TOUR 2006"に、Pole(ポール) & Jan Jelinek (ヤン・イェリニック)が登場! 両者ともラップトップを用いた電子音楽のソロ・アーティストだが、今回の来日ライブでは、バンドとのコラボレートで生演奏ライヴを実現させ、フロアーを熱狂の渦に巻き込んだ!今回は、そんな2人に、PC+生演奏というライブ・スタイルについてや、音へのこだわりなどについて、インタビューしてみた。
Pole & Jan Jelinek インタビュー_c0053925_18531496.gif




[Pole インタビュー]
Pole & Jan Jelinek インタビュー_c0053925_1854026.gif


UNIT(以下U):UNITでのLIVEはいかがでしたか?

Pole(以下P):親密な感じでパーティ的なフィーリングもあったし、最高だったよ!

U:サウンドチェックの時、何Khとか具体的な数値で指示してましたが、元々エンジニアのキャリアがあるんですよね?

P:最初はキーボード奏者として活動していたんだ。それと平行してエンジニアの仕事をしてたんだよ。音を扱うテクニックについては、自分のスタジオでも常に試行錯誤してるから分かる事なんだ。

U:
ライブはPCだけでなく、アナログのミキサーとかギター用のエフェクターも多用して機材を演奏するというスタイルが印象的でした。

P:
アナログの暖かくて太い音にこだわっているんだ。僕にとってミキサーは楽器のように演奏するものだから、プラグインもほとんど使わない。ボタンを押したりつまみをいじったりしてるのもお客さんに見えて分かりやすいし、ラップトップだけだとeメールをチェックしてるみたいに見えるのが嫌だし。今の機材は演奏しやすさとエンターテイメントの要素の両方を兼ね備えた構成なんだよね。

U:
バンドのリハーサルにはかなり時間をかけるのですか?

P:
定期的にはやっているけどそんなに多くはないよ。メンバーは友達でもあるしとても素晴らしい音楽家だから、あまり説明しなくても彼らなりに解釈して演奏してくれるんだ。

U:
ドイツの電子音楽のシーンについてはどう考えていますか?

P:
ベルリンはちょっと固定されちゃってるような印象を受ける。素晴らしいものもたくさん生んだけど、最近は新しいアイデアの音楽は出てきていないと思う。だからシーンについては希望は持ってるけどあんまり関心はないね。

U:
~Scapeは今後はどのような展開を考えていますか?

P:
もっとダンスよりの12インチシリーズをやろうと思っている。今後はもっといろんなタイプのアーティストをたくさん出して行きたい。電子音楽とダブだけをやっているレーベルというイメージはもう払拭したいんだよね。

U:
ヤンのカントリー・ドローンっていうアイデアも驚きましたが、レーベルとしても意外な展開ですね。

P:
えっ!?カントリー!?それは聞いてないなー(笑)まあ、なにかアクシデントがあって(笑)そこから新しいものが生まれる事もあるし。新曲は聴かせてもらってて良かったけどね。

U:
次の展開を楽しみにしています!

P:
ありがとう。


[Jan Jelinek インタビュー]
Pole & Jan Jelinek インタビュー_c0053925_18553394.gif




U:LIVEがとても良かったですね。

Jan(以下J):ありがとう。今回は素晴らしいPAとオーディエンスの中でライブが出来てとても感謝してます。

U:今回はバンド形式でのライブでしたが、このスタイルで長くやってるんですか?

J:いや、去年の10月くらいからだから、まだ3ヶ月くらいだね。今回のアルバムは全て一人で作ったものだけど、それをライブで再現するためにミュージシャンと一緒にやり始めたんだ。でもこの形態でやっているうちに新しい曲とかも出来てきていい感じなので、ソロ名義以外にも
一つのバンドとして作品を作って行きたいと思ってる。

U:今回のライブはかなり即興性の高い演奏でしたが?

J:そうだね前もって準備してあるものは50%くらいしかない。それぞれのミュージシャンも自分の音をその場でサンプリングしてループさせたりしてるし、曲の展開とかは完全に即興でその場で決めて行くんだ。

U:あなたは不思議な機材を使っていましたね?

J:あれは50年代のguiternetという楽器だね。ドイツのフリーマーケットで買ったんだ。ハープとエレピを足したような音が出るんだけど独特なんでよく使ってるんだ。

U:ライブではかなり多様な音楽性を感じましたが、あなたのルーツとなっている音楽とはなんですか?

J:うーん、それは答えようがないなぁ。十代のころはダブとかソウルがすごく好きでよく聴いていたけど。。当時はエレクトロニックミュージックは機械で作ってるから冷たい印象があって嫌いだったんだ。ある時友達に聴かされたハウス・ミュージックがアブストラクトなソウルミュージックだってことに気づいてそれから電子音楽にのめり込んで行ったんだけど。でもディスコミュージックもたくさん持ってるし、デスメタルにも好きなものはあるし(笑)どのジャンルの音楽にだって良いものは見つけられるから、これがルーツだと一つ言えるような音楽はないね。。

U:
今後の活動は?

J:
次のソロアルバムはドローンのアルバムだね。最近スライドギターを手に入れたんでカントリーっぽい音のアルバムを作ろうかななんて思ってる。もうトラックだいぶ出来てるから曲順を決めて、もうちょっとかな。誰も気に入らないかも(笑)しれないけど。あとは今回やったバンドのトリオとしてのアルバムも作りたいね。

U:
いや!すごい面白いアイデアだと思うので楽しみにしてます!
by unit-tokyo | 2006-02-21 18:51 | ARTIST INTERVIEW | Comments(0)
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