DJ BAKUとGOTH-TRADが中心となり、12/2で第2回目の開催を迎えたパーティ『邂逅(Kaikoo)』。止まる事を知らない、走り続けているこのパーティの原動力は何なのか??今回は、DJ BAKUとGOTH-TRADのお二人に、『邂逅』について色々とお話を聞いてみた!!
☆:それぞれの音楽的コンセプトは?
GOTH-TRAD(以下G):
僕は、今まで飲み込んで来たあらゆるジャンルを、GOTH-TRADの作り出す音楽として、ミキサーという楽器を通して新しく生み出すというのがコンセプトというかやり方ですね。
DJ BAKU(以下B):
DJは、「楽しかった」で終わるだけじゃなく、何かを考えさせる部分を出すことを狙うというのがコンセプトですかね。
☆:アルバム「Mad Raver's Dance Floor」のコンセプトは?
G:中学生の時に"THE PRODIGY"とか、いわゆる"レイブ・ミュージック"を聴き始めたことで、音楽にのめり込んだんです。とてもエネルギッシュで、自分が一番大きく影響を受けたシーンなんですよ。でも、今、レイブと呼ばれているものって、音楽依然に、ファッションとか流行で"レイブ"という言葉が氾濫していると思うんです。自分の中での、当時の"レイブ"は、
もっと音楽的に最先端で、クールな奴らが集まるパーティというイメージがあって、それを取り戻したかったんです。あの当時のものに対する自分的なアンサーというか、進化した形で当時の"レイブ"を表現したかったんです。
☆:BAKUさんは、アルバムは?
B:夏前には、出したいと思っています。ここ一年は、ひたすらサンプリングばかりやっていて、
今は、エンジニアと詰めていて、半分くらいは出来ているんです。
☆:ジャンルはHIP HOP?
B:作り方は、HIP HOPでしかないんですよ。サンプリングして、スクラッチして、、、でも、ネクスト・レベルのターン・テーブル・ミュージックというか、意味もあって踊れるものを作っています。
☆:『kaikoo』というパーティは?
G:BAKUくんのDVDから始まったものなんですよ。
B:昔から『kaikoo』という言葉をよく使っていたんです。MIXテープも「kaikoo with scratch」とか。5年くらい前に、GOTH-TRADに作ってもらって、出したCDも『kaikooトラック』って名前にしていて、、、
☆:何故、『邂逅』という言葉なんですか?
B:まだ名前が世に出ていない時に、たまたま拾ったレコードの中に"ウォーレン・スミス&マサミ・ナガサワ"の『Kaikoo』というレコードがあったんです。それと、映画の「タクシー・ドライバー」のサントラもあって、単純に格好良くて、MIXテープに入れたら新しいと思ったんです。「タクシー・ドライバー」のデ・ニーロの台詞で、「自分はタクシードライバーだから、一生色んな人に、会って行かなければいけない。」という部分があって、「偶然の出会い」という『邂逅』の意味と合うから、その言葉をMIXテープのタイトルに使ったんです。それが初めてで、その後、友達が出ているDVDを出すことになって、そのタイトルも『邂逅』にしたんです。一緒にDVDを作った坂井田裕紀くんのアイディアもあって、イベントタイトルも『邂逅』にしようって事になったんです。意味的にもとても良いから、一つのキーワードになってますね。
☆:最初の出会いは?
G:上京してすぐにイベントに出演したんです。まだ曲を作り始めて間も無かったんですが、とにかくライブをやりたくて。
B:当時、色んな所に遊びに行っていて、その時に、、、
G:たまたま共通の知り合いがイベントをやる事になって、、、自分は、シーケンサーすら無い超ローテク機材だったんですが、キーボードにループを組んでBPMを合わせたサンプルを全部並べて、上ものとビートを足してとか、すごく変な手法でライブをやっていて(笑)。BAKUくんは、10分間のスクラッチでした。
B:スクラッチのショーケースでしたね。だからボディトリックで回転とかしていたし(笑)。ほんとベタベタ。
G:それを見て「すげーなー!!」って。それから話すようになったんです。
B:自分も、「ドラムンベースだ!!」とかって思っていて。
G:彼は、それを見て、「こうやってやるんだ」とか思っていたみたいで。
B:鍵盤をセロテープで止めていたよね?
G:そうそう!最後は、鍵盤の全部を止めていた(笑)!
B:そんなやり方でライブをやっていて、
G:その後、雑誌のモデルとかもやっていたよね?
B:そう(笑)!!
G:一緒にバンドもやってたし、音楽とは別で遊んだりもしてたよね。
☆:今後の『邂逅』の目標は?
B:横浜レゲエ祭を超える(笑)!!
G:そうだね。邂逅しまくりみたいな(笑)。アジアから見に来るとか、それくらい大きくなれば面白いし、実際、出来ると思うしね。自分たちがやっている事は、そんなマニアックな事だとは思ってないんですよ、ダンスホールレゲエに見て取れる現象のように。もっと海外にも広がっていければいいですよね、レベルの違いも感じないし。そういうスタンスで出来ればいいなと思います。
横浜レゲエ祭を超えるパーティ『邂逅』!
今後の彼らの動きにも期待したい!!
DVD『KAIKOO/邂逅 』
NOW ON SALE!!
『KAIKOO/邂逅 』